蝉の声を聴いています。山本様

 

ご返事ありがとうございます。

蛙の声も、風情があっていいなと思っていました。

田園風景も、日常となると、また違うのかもしれませんね。

先日、蝉のお客様がありました、なんて気取ってご報告したところなんですが、

実は、蝉がものすごく怖いんです。

声が大きいからかもしれません。

ついこの前も、蝉のお客様があったんですよ、北のベランダに。

ベランダの壁にとまってたの。

音もたてず。

それをね、部屋の中から見てたんです。

窓ガラス一枚隔てていると、余裕だもので、

熱い視線を投げかけたんです。

とんでけ~って。

でもね、ちっとも飛んでかない。

私はさらに見つめるわけです。ガラスのこちら側から。

とんでけ~って。

でもね、完全に無視。

まあ、いいか。

姿が見えないより、見えるところでじっとしてくれてた方が、こちらとしてもありがたい。

この蝉はやり過ごすことにしました。

そしたらですよ、

夕方になって、東のベランダにちょっと怪しい蝉の声。

そっと見に行ったらあおむけですよ。

わお!

こちらの蝉は見なかったことにしましょう。(でも、すごく気になる。。。)

それだけじゃないんです。

夜、玄関先で、かなり近くに蝉の声。

真昼のように、大音量。

ここより先、蝉以外立入禁止って、ものすごい主張してくる。

蝉会議でも始まるんでしょうか?

せっかくリンゴジュース買いに行こうと思ったのに、

蝉会議のせいで、出かけられませんよ。

翌朝。

東のベランダで引き続き、ひっくり返った蝉一匹。

何度見ても動かない。

今日は布団を干したいし、洗濯物もあるんです。

もう、見て見ぬふりはできないんです。

・・・。

よし。

・・・。

よしっ!

割りばしでもってね、

あんよをちょいっとつまんで、ぽいってしよう。

・・・。

蝉は一生を終えました。

蝉さん、ご苦労様。

・・・。

・・・。

だいじょうぶ、

だいじょうぶ、

だいじょうぶ、

だいじょうぶ、

割りばしでもって、

あんよをちょい・・・

・・・

「ビャー――――!!!」

で、

「ぎゃーー――――――――――!!!」

ですよ。

ベランダで、一匹と一人が闇雲に逃げ回って、大騒ぎ!

お願い、生きてるんだったら、せめてうつぶせになっていてちょうだい!!!

あーーーーーー、

ほんと、朝から大声出して、すみませんでした。

でね、そのあとは布団を干して、洗濯物干して、穏やかな一日が終わりましたとさ。

・・・。

聞こえない。。。。

ファーブル氏が大砲撃ったって鳴きやまなかった、あの蝉が、

今夜はミンともすんとも言わないんですよ。

もしかして、あの蝉会議は、蝉解散の日だったのか?

ああ、夏も終わりか、。

耳をすませば、リーン、リーンと涼やかな声。

しみじみと、秋の気配。

それもこれも、夏の思い出。

(明るいうちは、まだ元気に鳴いてます。)

 

やっぱり怖い、naco_bbより